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美しいものを 美しいと感じられること



秋のはじめ、小田原にある「江之浦測候所」に行ってきました。






日本の名建築(私は詳しくなく勉強不足ですが)と、日本の自然。

ここだけ開発された街や、開発の波から隔絶されたような場所。


ここは事前予約制で、きちんと場所・空間のコンセプトを感じられるように考え抜かれた場所です。

広大な自然の中に多くの作品や建築物、歴史を感じる出土品などが並びますが

作品解説の冊子が手渡される代わりに、

敷地内にインフォメーションボードのようなものはありません。

隅々まで美意識を感じられる空間です。

ここに身をおくことで、自然に自分の内面とむきあう時間をとれるような不思議なひとときを過ごしました。

歩いていると、そこここから色んな生き物の気配がしました。

ふき抜けていく風や、音や、におい、

葉がこすれる音、鳥の囀り、虫の声。


海を眺め、みかんばたけを歩き、美しい建築物の中で過ごしました。


普段と違う時間軸で3時間ほど、滞在しました。


ただ、こんなに美しい自然や作品を前にしても

作品を自分の背景にして撮影会に興じる人たちは

異質で、美しくなかったです。

目の前のものを見て感じること。

美しいものを「美しい」と感じられることは、

今や、誰にでもできることではないのかもしれません。

毎日の自分の生活、

お気に入りの景色、

一輪のお花、

緑の輝き、

鳥の囀り、

空のダイナミックさ、

素晴らしい建築、

身近にある本の装丁、

美しい織物、

素敵だと思う人。

しっかり、美しさを感じられる自分でありたいなと思いました。


やまぐちまりこより



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